東北地方発明表彰(特許庁長官賞、山形県知事賞)を受賞しました

令和4年度東北地方発明表彰の選考が行われ、当センター関係では、石垣浩佳らの「芳香呈味成分を高生産する酵母を用いた発泡清酒の製造法の発明」が「特許庁長官賞」を、矢作徹らの「コンクリート表面含浸材用施工確認システム」が「山形県知事賞」を受賞しました。
「芳香呈味成分を高生産する酵母を用いた発泡清酒の製造法の発明」は、酒類に含まれる苦味成分であるチロソールの含量をコントロールすることで清酒のコク(味の濃さ)を表現できることに着目し、新たな発泡清酒の製造方法を開発したものです。本発明では、新たに開発したチロソール高生産性酵母(TY24酵母)とリンゴ酸を高生産するYK2408酵母をブレンドして発酵させ、さらに二次発酵とガス封入を組み合わせ、従来の低アルコール酒にはないコクがあり爽やかな飲み心地の微発泡清酒を開発しました。
「コンクリート表面含浸材用施工確認システム」は、公共のコンクリート構造物の長寿命化対策として使用される無色透明のコンクリート含浸材の塗布量を、所定の量を塗布した際にのみ発色するテスターを用いて可視化するものです。これを用いることにより、塗布量の過不足を目視確認しながら施工することができるため施工不良が発生しにくくなるうえ、発注者は従来の立合いによる目視確認なしに、写真とテスターの提示による客観的な品質証明が可能となるため、人的負担と費用の低減が可能となります。

東北地方発明表彰特許庁長官賞石垣浩佳
東北地方発明表彰山形県知事賞矢作徹