県内企業の「つくる力」のイノベーションを全力で支援していきます

 日頃より山形県工業技術センターの業務にご理解とご協力を賜り、心からお礼を申し上げます。
 当センターは、平成30年に100周年を迎えております。令和2年度にはセンター長期ビジョンを策定し、企業の皆様と歩む“次の100年”を見据え、「つくる力のイノベーション」をコンセプトに、生産性向上のための技術支援、企業のコアとなる研究開発、安心して相談できる組織運営の3つを柱に取り組みを進めております。
 当センターでは、県内企業が個々に有する強みをさらに強化する研究開発や技術開発を推進し、その成果をしっかり県内企業へ結びつけていくことが重要と考え、技術移転件数年間60件を目標に掲げています。
 また、ロボットやそれに関するデジタル技術の導入を支援する「協働ロボット仮想生産ライン」、国際規格準拠の電磁波測定機器や高精度分析機器等により、県内企業の製品開発や不具合解析をワンストップで支援する「IoTイノベーションセンター」、発酵食品・日本酒・ワインなどを試作する設備やその試作品等を分析する装置により、新たな発酵食品の開発を支援する「発酵試作支援センター」を続けてに整備し、機能を大幅に拡充しました。
 こうした新しい装置の利用による支援とともに日々の技術相談、受託試験・設備使用に至る支援をきめ細やかに行ってまいります。
 地域企業の皆様のご利用を心からお待ちしております。

 少子高齢化を背景とする人口減少、持続可能な開発目標(SDGs)への意識の高まり、デジタル技術の進展など、本県を取り巻く社会状況は大きく変化しています。また、新型コロナウイルス感染症の拡大は、人々の生活、社会経済に大きな影響を与えているところです。
 当センターでは、こうした社会的変化に対応し、企業の皆様と歩む次の100年に向け、全力で技術支援を行ってまいります。

山形県工業技術センター
所長 椎谷亨一