当センターが参画した「MALDIコンソーシアム」が第7回日本オープンイノベーション大賞 農林水産大臣賞を受賞
当センターでは、「MALDIコンソーシアム」に参画し、「食品の安全性確保と食品ロス削減に向けたMALDI-TOF MS微生物同定コンソーシアム活動」に取り組んできました。
本コンソーシアムは、九州産業大学が中核となり、(一財)日本食品分析センター及び九州大学が事務局を務めているもので、安全で高品質な食品の製造・供給において、原料・半製品・製造環境の危害微生物の把握といった食品産業界における喫緊の共通課題を解決するため、MALDI-TOF MS微生物同定法の精度、同定率を高めることを目的としています。
本活動では、参画機関の微生物研究者、微生物管理実務担当者間のネットワークを構築するとともに、参画機関の菌株データを集積・共有して食品微生物データベースの拡充・共有を行い、MALDI-TOF MS微生物同定における課題の共有や議論、勉強会等を通じた品質管理・品質保証人材の育成等を実施しました。
その結果、微生物質量スペクトルデータ新規登録1997データ(2024年6月時点)、危害微生物生育・制御情報数150菌種以上1367 データ、食中毒菌16菌種(2024年6月時点)等の成果を得ています。
当センターでは、地域資源開発支援部の長俊広主任専門研究員らが、当センター保有菌株のスペクトルデータを取得し菌株データ登録の協力を行いました。
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/2024.html

活動に参加した長主任専門研究員(中央)

日本オープンイノベーション大賞トロフィー