日頃より、山形県工業技術センターの活動に御理解と御協力を賜り、誠にありがとうございます。
 昨今の世界情勢の不安定化に伴い、原油の供給懸念や石油化学製品の原料不足が問題となるなど先行き不透明感が増している中、あらゆる産業分野で人手不足が深刻化し、原料及びエネルギーの高騰に加え、気候変動の加速及び自然災害の頻発・激甚化など、本県産業を取り巻く環境は大きく変化し続けています。
 そのような中、山形県は、令和7年3月に山形県産業振興ビジョンを策定いたしました。このビジョンのスローガンは、「共創×挑戦で未来を切り拓く」であります。多様化・高度化する企業ニーズや社会課題の解決に向けては、企業はもとより、大学や産業支援機関など多様な主体との「共創」が不可欠であるとの考えに立ち、様々な主体との連携を強化するとともに、従来の視点に捉われない積極的な「挑戦」を後押ししていきたいとの思いを込めております。
 山形県工業技術センターでは、技術相談や設備貸出、共同研究、技術者養成などのサービスに加え、時代の変化への対応に向けて、研究開発の重点事業として、環境調和型ものづくりへの対応、豊富な地域資源の活用、デジタル・デザインの活用に特に力をいれてまいります。
 環境調和型ものづくりについては、GX(グリーントランスフォーメーション)・CN(カーボンニュートラル)に関心の高い企業への情報提供や連携の場の提供、再生プラスチックの活用に向けた試作会などを開催しており、現場の課題解決に向けた様々な取り組みを実施しております。また、地域資源の活用では、特色ある山形県産の食品や醸造、繊維、木質材料による製品開発やブランド力の向上のための共同研究等に取り組むほか、デジタル・デザインの活用では、企業の現場の実態に即したスマート化や活用提案、企業の強みの創出などに取り組んでおります。
 これからも地域の企業の皆さまと厚い信頼関係を構築しながら、より良い未来を築いていくため、一層の御支援と御協力をお願い申し上げます。

山形県工業技術センター
所長  中野 正博