山形県工業技術センターでは、2023年度~2025年度に、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー))からの受託研究として、日本酒製造業のデジタル活用を支援する実証研究「デジタル技術を活用した日本酒製造条件管理技術の開発」を実施しました。

研究概要

本研究は、日本の伝統文化である日本酒醸造において、酒蔵の経営安定化や人材確保といった課題をデジタル技術によって解決することを目的として実施しました。山形県内には中小規模の酒蔵が約50存在し、それぞれが独自の特色を活かした酒造りを展開しているほか、行政としても地域ブランド化の推進に力を入れています。このような背景のもと、地域課題である「製造技術の保存と継承」ならびに「労働負荷の軽減と持続的な技術者の確保」を目指し、本研究に取り組みました。

本研究における研究テーマは以下3つです。

  1. 酒米溶解特性の定量化
  2. もろみ発酵特性の分析
  3. 仕込み工程におけるIoTモニタリングシステムの構築

県内3箇所の酒蔵における実証実験を通じてシステムの有効性を検証しました。本研究の成果により、中小酒蔵の経営基盤強化、ひいては日本酒文化の継承と業界全体の持続的発展に貢献することを目指しています。

IoTプラットフォーム

本研究では、山形県工業技術センターが取り組んできたIoT研究の成果「YRIT IoTプラットフォーム」を活用しております。

IoTプラットフォームのソフトウェアは、GitHub(外部サイト) で公開しています。

リンク

新聞掲載

2026年8月10日 発刊 日刊工業新聞 19面 にて本研究が紹介されました。
山形県工技センターが管理技術開発「日本酒の未来を支える」(PDF)
(株)日刊工業新聞の許諾を受けて掲載